大塚 由美絵さんのイタリア旅行記



友人と1月の終わりから2月の初め、10日間をかけてイタリアを旅した。London Stansted Airport からRyan Airでまずピサに飛んだ。
ピサ空港はとても小さな空港だった。まずガイドブックに載っていたピサstationよ りも空港側にある、女性だけが止まることのできる修道院 にとりあえず行ってみようと、アポなしで突撃。空港からでているcentral行きのバ スに乗ったところが5分と経たないうちに駅に着いてしまった。あわててバスから下 り、修道院を探し求めて歩くこと、これまた5分。無事発見し中に入るとおばあさん が1人いた。応接間のような所に通されたはいいものの、おばあさんは全く英語が話 せず、それでいておしゃべり。イタリア語でペラペラ1人しゃべっていた。不思議な 物で、何を言っているのか大体の所はわかってしまう。イタリア語と英語という怪し いコンヴァセーションをしながら、シーツと鍵をいただいた。修道院と言うことから か、部屋はシンプルながら、ベッド、クローゼット、机、トイレ、シャワーと一通り 必要な物はそろっていて、清潔だった。ただし、室内での飲食は禁止、門限あり。
3時頃、昼食抜きの私たちは、食べ物を探し求めて外にでた。ところが行っても 行っても営業しているレストランはない。どこも5時半か6時からだという。これが イタリアだと実感。駅の脇にある小さなインフォメーションで地図をもらい、 centralまで歩くことに。決して華やかではないが、小さな良い町だ。とにかくお腹 がすいてへとへとだった私たちは、橋を渡ったところにBar(バール)を見つけ、そ こにはいることに。地元のバールという感じで、地元のおじさん達がコーヒーを飲ん でいた。私たちはサンドイッチとコーヒーを注文。イタリアのサンドイッチ初体験。 おいしかった。そしてコーヒーも最高。coffeeと言ったためエスプレッソがでてき た。イタリアではcoffeeはエスプレッソを指すことを思い出す。腹ごしらえの後ぶら ぶらと歩き出す。目的地はピサの斜塔。あっと言う間に到着。写真で見たとおりの物 だった。やはり近くで見ると結構傾いている。(残念ながら現在登ることはできませ ん)
今日の夕食はpizza。駅の近くのpizzeriaに入った。3人で2枚のピザを頼んだ。 量的には十分だが、ふと周りを見ると、イタリア人の若い女の子達、そしておばさん達などみんな1人1枚食べていた・・・。さすが本場イタリア。本当においしかっ た。
食後宿に帰り、明日の予定を立てる。実は次の日にピサの斜塔などを見に行く予定 だったのだが、町が思ったより小さく半日で終了してしまったため、明日の昼前には Firenzeに向かうことに。



朝、宿をチェックアウトした後、朝食をとるためにBarへ。イタリアのBarでは、ほ とんどの人が立って飲んだり食べたりしている。(立って食べるのと、席に座るので は値段がだいぶ違う!!)ここもそういう客でいっぱいだった。私はサンドイッチと カフェラテを注文。ここのサンドイッチもまたおいしい。もちろんコーヒーも。それ から電車でFirenzeに移動。駅には自動券売機があり、これで時刻のチェックもで き、英語で読めるので楽。ピサからフィレンチェまでは、1時間半ほどで行くことが できる。ピサの駅で、珍しく英語を話せるイタリア人や、(彼は折り紙を折ってくれ た)タイ人のとってもお金持ちそうな家族に会ったりと、楽しい旅のひととき。
そしてフィレンチェに到着。やはり駅は大きかった。相変わらず私たちはホテルの 予約をせずにガイドブックを頼りに突撃。駅からバスで30分弱の所にあるこのホテ ルは安いわりにとてもきれいで清潔。ここに2泊したが、1泊目はアイスランドから 来た女の子と相部屋だった。宿で地図をもらい散策へ。昼食はパスタを食べようと、 広場にある1件のstanding形式のパスタ屋へ。たくさんのパスタがありとまどってい たら、偶然となりにいた日本人のお姉さんが話しかけてくれた。彼女のおかげで昼食 にありつけ、そしてここのパスタは最高においしかった。イタリアで食べるのもはな んでもおいしい!!代金は食べ終わった後、入り口近くにあるレジで自分が食べた物 の名前を言って払うのだが、イタリア名を覚えておかなくてはいけないので、ちょっ と大変。お腹いっぱい食べて、ものすごく安くて、2重の感動だった。その後、再び 散策開始。
Duomoの前は、アジア人観光客がたくさんいてびっくり。ここは世界第3位の大寺院 らしい。とにかく大きくハデ。町散策の目印として使わせて頂いた。もちろん中にも 入れます。フィレンチェは芸術作品が至る所に・・・と同時に、ショッピングの町。 ミラノに行く予定がなかったら、フィレンチェでショッピングをすべき。私たちはこ のことに気づかなかった。
夕方、突然の雨。この日を境に、私たちのイタリア旅行に雨はほとんどついてき た。のほほーんとショッピングをしていて雨に見舞われた私たちは、もちろん傘を宿 に置いてきていた。しばらく待ってはみたもののやむ気配なし。傘売りのお兄さん (なぜか黒人が多い)がしつこいので、思い切って宿まで帰ることに。途中でやむか も・・・と言うほのかな希望はうち砕かれ、雨はますます激しくなっていった。昼の パスタがお腹に残っていたので、夜は近所のお店で赤ワインとお菓子を買った。この ワインとても安いのに、おいしい。雨には濡れたが、幸せな気分で就寝。


今日も朝から雨。宿の近くのBar&Trattoriaに入り、まず朝食。お腹がすいてな かったので、ラテ・マキアートのみ。ラテ・マキアートは、ミルクに少量のコーヒー を加えたもの。是非ためしてみてください。今日の午前中は、芸術の町に来たのだか らと、Uffizi美術館へ。工事中で公開禁止の部分もあったが、それでも広く、とても 満喫できた。このそばにある橋は、Ponte Vecchioと言い、フィレンチェの最古の橋 で貴金属店がズラリと並んでいる。ただし学生には手の届かない物ばかり。学生のみ なさんは、この橋の雰囲気を楽しんで下さい。私たちは、この橋を渡ってさらに歩い たところにある、名はRistoranteだが、ランチメニューがある安い店で昼食をとっ た。(イタリアのRistoranteは高級レストランのことで、カジュアルな庶民的レスト ランのことをTrattoriaという。)さあ、ショッピングの開始!!ベネトンは100 歩あるけば必ずあり、Max&coなども、高いながらも日本に比べると断然安い。そして sisley。ここも安く、どこの町にも必ずある店だ。やはりイタリアの若い子達はみん なおしゃれで、特に足元。日本ではそこまで普及していない皮のスニーカーが定番 だ。イタリアに行ったら、是非靴を買ってほしい。そしてイタリアと言えば、ブラン ド物。どのくらいの値段か、ちょっとのぞいてみようとGUCCIに行ったところ、中に いたのは全員日本人。恐ろしくなり、そそくさと退散。ヴィトンの店の前では行列 が。見るとこれも全員日本人。聞いてはいたものの、愕然とさせられた。
気を取り直して、夜は近所のTrattoriaへ。おじさんとおばあさんが2人だけで やっているまさしく家庭料理の店。私たちが店に入ったときはまだ営業時間になって なかったようだが、テーブルで待たせてくれた。何て優しいんだと感動!・・・私た ちに待ち時間があって良かった。なぜなら、メニューが全てイタリア語。(当たり前 だが)何がなんだかわからない。ちなみにおじいさんはイタリア語だけしか話せな い。どうしようかと思い、もう1組いたお客さんの若い女の子達に聞いてみたとこ ろ、ラッキーなことに彼女達は英語を話すことができた。留学で来ている人たちのよ うだ。無事注文し、後は待つのみ。その間に来たのがフランスパン。(のようなパ ン)これをヴィネガーとオリーブオイルにひたしながら食べると美味。そして料理が 登場。イタリアの家庭料理は最高!!と叫びたくなるようなおいしさだった。ちなみ に値段は決して高くない。近所にある小さなTrattoria。どこででも、見かけたら 入ってみて損はないと思う。是非おためしあれ。夜は、また近所で赤ワイン、そして モッツアレラチーズとサーモンのチーズを買った。このモッツアレラがくどくなく、 どんどん食べられる。チーズ嫌いの人でも食べられるはず。  
さあ、明日はとうとうフィレンチェを発つ。



Bolognaへ鉄道で向かう。フィレンチェから約1時間。学生の街、古都ボローニャ はとても雰囲気のいい所である。駅から目的の宿まで歩き、やっと到着。だが、部屋 がないと言われてしまった。とうとうきてしまったこの瞬間。どうしようかと途方に 暮れていたら、宿のお姉さんが親切にもユースホステルに連絡を取ってくれ、しかも バスチケットを買う店やバスストップまで案内していただき、乗り換えの方法まで丁 寧に教えてくれた。イタリア人の優しさに涙が出そうなほどだった。お姉さんに別れ を告げ、私たちはユースホステルへ向かった。バスのドライバーに降りる場所を告 げ、彼はその場所にきたらしっかりと知らせてくれた。バスを降りて、ユースホステ ルはどこだろうとあたりを見渡していると、クラクションの音が。見るとバスのドラ イバーが「あっちだ」と場所を指していた。またイタリア人の優しさにふれることが できた。
ここのユースホステルは大きくてきれいだがcentralから遠いのがちょっと難点。 よく見ると、ちょうどボローニャの境界線の外側だった。つまり・・・そこはボロー ニャではなかった。
夕食を食べたかったのだがあたりに店がなさそうだったので、ユースホステルの受 付のおばさんに聞いたところ、20分ほど歩いたところにpizzeriaがあるとのこと。 どんなところでも、ここはイタリア。ピザはおいしかった。今日は移動で終了してし まった。明日はボローニャに繰り出すぞと心に決めて就寝。



今日も雨。フィレンチェ以来雨が続いている。ここのユースホステルは朝食付きな ので、朝食をとってから、バスに乗りcentralにでた。だが、何か町の雰囲気がおか しい。静かすぎるのだ。店もしまっている。午前中だからかな、と思いサン・ペトロ ニオ教会へ。この教会は、工事は3世紀も続いたが結局完成しなかったという、何と も不思議な教会だ。教会内を見学してから、ボローニャの斜塔へ。(知ってました? ボローニャにも斜塔があるのです)ここの斜塔は登ることができる。486段の階段 を上り頂上へ。晴れている日は、アルプスまで見ることができるそうだが、雨のため この日は全く見えなかった。さあ、そろそろ店も開いてるかなと思い、地上に戻るが どの店も真っ暗。この日は日曜日。何かイヤな予感がしてきた。なぜだかあいていた 小さなデパートのような店に入り時間をつぶし、それからマクドナルドで昼食。(こ このマクドナルドにはパスタがあった!)・・・昼を過ぎても店は開かない。スー パーマーケットや小さな食料品店ですらあいていない。夕食を食べるところもないた め、barでサンドイッチを買い、早いがユースホステルへ帰った。ボローニャでは失 敗ばかり。あまり良い思い出はないが、イタリア人曰くボローニャはとてもおすすめ だそうです。



Vicenzaという小さな町に移動する。友人は昨日から風邪でダウン。町に着いたと きは3時頃で店は閉まっていたので、とりあえず宿を決めるために町のinformation へ。ラッキーなことにユースホステルが近くにあったので一安心。友人を部屋に残し て、夕方私は町の散策へ。とっても小さな町なので、特にこれといった有名な物はな いが、町全体がしっとりと落ち着いた雰囲気で安全な所だ。スーパーマーケットでフ ルーツとお菓子を買い、夜はそれですます。明日は日帰りでヴェネチアに行く予定 だ。



今日も雨だ。ヴェネチアまで電車で約40分。ヴェネチア・サンタ・ルチア駅をで ると目の前にcanelが広がる。これが水の都だと実感。水上バス(Vaporetto)が人々 の足となるが、私たちはひたすら歩いた。至る所に小さな橋があり、家が当たり前の ようにひしめきあっている。水の都に住む人がこんなにもいるのかと思うと、不思議 だった。しばらく歩いてサン・マルコ広場に到着。ここにあるカフェ「Florian」は 1720年創立の世界最古の喫茶店。たくさんのアーティストが訪れた場所だが、私 たちには手の届かない値で入れず。残念。懐にゆとりがある人には是非入ってほし い。この広場の見所、サン・マルコ寺院。内部のモザイクは最高です。
その後、魚介類を食べてみようとレストランに入ったのだが、ここで最悪の事態発 生。たまにはよい物を食べようと”シェフのお薦め”に目を付けたのが大失敗。グラ ム単位の値段がかかれていたのだが、そこまで高くならないだろうとたかをくくって いたら・・・・。パスタがでてきた。最高においしかった。ほっぺたが落ちそうなく らい。そしてお会計。1人、130,000リラ。つまり1人8000円弱。は あ〜〜。よく考えたらわかるバカなこと。みなさん気をつけましょう。グラム単位の 物は2度とたのまないと誓った私たちだった・・・。それにしてもおいしかった。そ のまま、この日の天気のようにどんよりとなって歩き続け、最後に水上バスに乗って 駅に戻った。
身体も懐も寒くなった1日だった。

*この日は雨のためゴンドラがでていなかったが、途中雨がやんだときに出現。思い がけない出費のため、トライできなかったが。  
ゴンドラに乗る予定のあるときは、暖かい格好で行きましょう。



いよいよ最後の都市ローマ。長い長い列車の旅を終え到着。さすがに駅は大きかっ た。ボローニャの反省から、今回は事前に宿を予約していた。大部屋に(そこまで大 きくないが)8人の女の子が寝る。ベッドしかないので、ただ寝るためだけの宿と考 えた方がよい。トイレ、バスは男女共同。この宿は英語が通じ、しかも私たちが行っ たときは日本人のお兄さんがいた。これは心強いのではないでしょうか。
さて、私たちは荷物を置いて、4:00頃から町をぶらぶら歩いた。サンタ・マリ ア・マジョーレ教会、コロッセオと見たが、たくさんの車が走っている大通りに突如 現れるこれらの重要な文化財から魅力が失われてしまっている気がした。期待して ローマにきた分、がっかりしてしまった。そして夜に行った駅の近くのレストランは 観光客しかいなく、味は最悪。イタリアでおいしくないイタリア料理を食べるとは、 夢にも思っていなかった。店名は忘れてしまったが、VIA NAZIONALE沿いにある店 だったと思う。店頭に料理の写真を並べてあるので、ここには絶対に入らないように !!



今日は早起きしてヴァチカン市国へ。ローマにきてから嘘のように晴れ渡ってい る。まず地下鉄でヴァチカン駅に行った。イタリアの地下鉄は安全だ。午前中はずっ とヴァチカン博物館を見た。そしてその後、サン・ピエトロ大寺院、サンタンジェロ 城、CAMPO DE'FLORIにある果物市場(思ったよりこじんまりとしていた)、ナボーナ 広場、トレヴィの泉、スペイン階段、それでも時間があったのでパンテオンまで行っ てしまった。その間に買い物も。ローマは丸1日あれば、全て歩いていける。私たち はヴァチカンまでの地下鉄以外は乗り物を使わなかった。全てを歩いてまわってみて 思ったこと。ローマは車、人、道路、文化財、全てが小さい町の中にあるので、息の つく暇がない。すばらしい文化財があるのに、それを見てほっと一息つくスペースが ないためか、それらの良さを感じられなくなっている。



ほとんど前日に見て回ったので、後は”真実の口”のみ。地図を持ってくるのを忘 れてしまったため、しばらく歩き回ってみる。途中地元の人に聞くが、イタリア名を 知らないため身振り手振りで。(もちろん口を開け、手を入れてみた。私の友人 が。)だが彼女もよく場所をわからないようで、方向だけ教えてくれた。さらに歩く が見つからず、地元の人が入っていったbarへついて入り、サンドイッチを買った。 これが、今まで食べたどこのサンドイッチよりもおいしかった!やはり地元の人たち でにぎわっている店は要チェック!
それからしばらく歩いてついに真実の口を発見。その前には行列が。しかもそのほ とんどは日本人だった。無事目的を果たした私たちの次の目的地は骸骨寺。VITTORIO VENETO通りにある教会の下に、僧侶達の骨で作った墓などがある。ろうそくや、壁の 装飾なども全て骨で作られているが、恐怖感は全くない。
ローマのほとんどを行き尽くした私たちは、買い物をしながら帰路についた。途 中、Ristoranteで夕食。ピザの有名なローマで念願のピザを食べ、10日間何事もな く無事終わったことにワインで乾杯。次の日は再びピサへ。そしてピサ空港からロン ドンへ。


● メモ ●

1 ローマではほとんど買い物ができない。店も少なく品物もいまいち。買い物は フィレンチェかミラノがよいのではないでしょうか。

2 旅行先では優柔不断の自分を捨てること。特に買い物面。別の所でよい物がある かも・・・と言っていると、結局買えなくなるぞ!!


● ユースホステル ●

Ostello Olimpico di Vicenza

Viale Giuriolo,7/9
36100 VICENZA

Tel; 540222

1night - Lit 31.000(朝食なし)

● 電車賃 ●

Pisa〜Firenze
Lit.8.600 (single ticket)

Firenze〜Bologna
Lit.15,000 (single ticket)

Bologna〜Vicenza
Lit.15.300 (single ticket)

Vicenza〜Venezia
Lit.14,000 (return ticket)

Vicenza〜Roma
Lit.67,400 (single ticket)

Roma〜Pisa
Lit.44,600 (single ticket)

 



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