ASATONのドキドキのシベリア鉄道体験記NO.8
「三日目(2002年7月12日)」

空腹のため3人とも夜中にやっと寝つけたため今朝も朝寝坊…。10時近くにYちゃんが 停車駅に物売りがいないか確認するために起きていた。

Asatonも起きたのだが、すぐベッドに戻ってしまった。あかん、空腹すぎて立っていられない。ベッドのシーツをしまうのも重労働に感じる。Mちゃんも上のベッドから死人のようにだらりと手を下げているし。朝食のパン3切れとミルクでようやく一息つけたけれど話にのぼるのは「食べ物」について。今日はゲットできるか、だめだったら高いけれど食堂車に行くしかない…etc。3人の気力はほぼ限界にきていた。

11時、列車がとある駅に到着。この駅には物売りがたくさんいる。やったー!チャンスとばかり戸口に走ったが、車掌さんが
「5分間しか停車しないから(降りちゃダメ)」
といって降ろしてくれない。しかたなく別の車両から降りたのだが財布を持っていたMちゃんとはぐれてしまい、                         
     
「どうしよう」と考えているうちに列車が動き始めていたので慌てて飛びのり間に合ったのだが、目の前に食べ物があるのに買うことができなかった。コンパートメントで荷物番をしていたYちゃんは窓からピロシキを買おうとトライしていたのだが手が届かずムリだった。おばちゃんも売ろうとしてくれていたのだが。
「あー、ピロシキーがあああ!!」
Yちゃんのせつない悲鳴がロシアの大地に響いていた…。

コンパートメントの中でみんな放心状態だった。あんなに食べ物があったのにGetできなかったなんて。そして、次の駅も洋服セールのみで食べ物無し。こうなったら5時の停車にかけよう!昼食は りんごにカップスープのみ。asatonはなんとウイーダビックス(固形のシリアルのようなもの、普通は牛乳をかけて食す)をそのままかじるという暴挙に出る。でも空腹だからかおいしく感じ、そして時間つぶしにトランプの大貧民をして遊ぶ。

さて 停車駅に近づいてみると「あー、またないよ。」とMちゃんの声。しかし まあキオスクで何かゲットしようと降りてカップラーメンを見ていた時、ピロシキを持ったおばさんが通りかかった!やった!!                  
「3個下さい!」
こちらは英語であるが、むこうはロシア語。でも手振り身振りでなんとか通じるものである。ロシアのおばちゃん達は 言葉がわからないからといってぼったくることは決してなかった。みんな値段が一律だった。やっと、ああやっと食べ物を手に入れた。もう、浮き立つ気持ちで近くの車両に乗りこみ自分のコンパートメントに戻る。留守番をしていたMちゃんが不安そうな表情で聞いてくる。
「どうだった?」
そこで、無言で戦利品を目の前で掲げて見せて思わずにんまりする。狂喜乱舞して喜ぶMちゃん。私も嬉しいよお、食べ物が手に入って。そのすぐ後にYちゃんも戻ってきたのだけれど、やはりピロシキとふかし芋を2袋(できたてのアツアツ)Getしてきてくれた。すごい。Yちゃん、ありがとよ〜。ああ、やっと食事にありつける。3人で食べるには 苦しいくらいの量だったけれど 久々の満腹感。

モスクワ時間で夜の7時にはとてもきれいな夕日が見れた。真オレンジでとてもセンチな気分にさせてくれる夕日だった。 そろそろ時差に慣らしておくために、時計を3時間進める。ああ、グリニッジ標準時からどんどん離れていくなあ。すると夜の8:45だったのが一気に11:45。もう寝ないと、ということでバタバタと就寝準備をする。

{教訓}
モンゴル人の洋服売りが多くて、食べ物売りが目立たないが、ホームの端から端までよく探せばきっといるものである。停車時間は大体20分なので、割と時間はある。ただし、見つけにくいので非常食としてカップ麺や何かお腹にたまるものも用意しておくと安心。

食べ物の値段は5ルーブル、10ルーブルといった切りのいい数字が多い。ロシア語の数の数え方だけでも覚えておくと楽。また、お釣りをくれないので5ルーブルのものを1個買おうとして10ルーブルだすと品物を2つ渡されてしまう。まあ、食べればいい事だからね、安いし。
                           
ちなみに1US$=29ルーブル=120円くらい。

つづく


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